解体
大屋根と太い小屋組を支えている柱は細く、長い間には曲がってしまっているものも多い。外周、内部共に壁がとても少ない。
耐震壁
加工場で耐震壁の貫を取付けたフレームが作られ、現場に搬入される。
貫は長ホゾ抜きでクサビ止めとしている
頑丈でありながらも、ねばり強さがある日本の誇る伝統工法
耐震壁の取付
既存の柱と柱の間に耐震壁を取付けていく
耐震壁−頑丈でありながらも粘り強さがある
105角のフレームを組、同寸の大貫を長ホゾで継ぎ、既存の柱と柱の間に設置していく。
建物4隅の耐震壁
特に外周の角には必ずこの耐震壁を設置し、建物の4隅をがっちり固める。
再生前の内部
再生前の内部からの写真。周りはほとんど建具だけで、壁はない。地震対策として必要個所に耐震壁を入れていく。
太い差鴨居、天井裏の大きな小屋組の梁を支えるには、あまりに細い既存柱で、ホゾ穴などの欠損も大きい。
再生後の内部
特に外周の4隅には、しっかりとした耐震壁を設置する。それでも明るさは十分確保される。又細い既存独立柱は撤去し、新しい太い7寸角の柱に入れ替え、がっしりとした構造とする。新しい大きな空間も安定感があり、安心した落着いた生活ができる。