無垢な木材によるガッチリとした骨組み
がっちりと組まれた骨組みが木造の命である。土台、大引はヒバ材4寸角(120mm)、主要な柱は4寸角(120cm)以上、梁もワンランク太いものを使う様にしている。
土台
大引、土台は全て4寸角(120mm)のヒバ材。
防虫、防蟻に強く、薬剤散布など必要としない。
コンクリスラブの上に土台と柱がしっかり納まる
手刻み
大工手刻み小屋から現場に搬入
金輪継手
金輪を組み合わせる
骨組み
納まり
棟の納まり
柱と梁と登り梁の納まり
棟上げ
無垢な木による内装
素足で歩くためのフローリング
今はどこへ行っても床はフローリングであるが、そのほとんどはベニヤ合板の上に木を0.2〜0.3mmに薄くスライスしたものを貼付け、これだけではすぐに穴があくのでこの上にポリウレタンの固い皮膜塗装を塗ったものである。椅子、テーブルの足などでやがて塗装がはがれると下地のベニヤが出てきて、ササクレ補修不可能となり張り替えなければならなくなる。又日々プラスチックの塗装の上を歩いているようなものである。
当事務所でフローリング(板張り)と呼ぶのは、無垢な木の厚さ15mm以上のもので、20年、30年と使い込む程に味わいのでてくるものを使用している。塗装も薄くナチュラルオイルで一度拭くだけである。
子供も大人もこの板張りの上を素足でバタバタと歩き回るためのものである。
チーク床板 厚21mm
ヒノキ床板 厚30mm
ナラ床板 厚15mm
木曽桧と浴室
人の肌に直接触れたり、あるいは非常に近いところにくる素材ほど無垢で質感の良いものを使用する事が、良い住宅をつくる一つのポイントになる。
毎日使用する浴室の内装や浴槽には、是非樹齢300年以上の木曽桧を使いたい。湯気ののぼる中に美しい木目がくっきりと映える。特に冬は浴室への足が近くなり、楽しみが増える。
庭の緑に四季を感じながらの桧風呂の入浴はまた格別である。