松井建築研究所                     
MATSUI ARCHITECTURE OFFICE                    

敷地面積      2710㎡
  1階床面積   112.37㎡
  2階床面積   112.37㎡
延床面積       224.7㎡
構造      1階RC造、2階木造
設計監理    松井建築研究所

高原の木々に囲まれ、東に相模湾を臨む天城高原に建つ別荘である。1階はRC造として高基礎を兼ね、上に木造部分をのせて地面より高さを確保し、雪や寒さ対策の一つとしている。
内部は木の質感を生かした内装とし、一枚大天井はカナダ産のピーラー板張りで、大梁、小梁も同材としている。床は幅広のチーク材を特注で制作し、乱尺のものを一気にダイナミックに敷き詰めた。仕上げはナチュラルオイル拭き取りで軽く仕上げただけである。家具も厚物のチーク無垢板を使い、時と共に深みを増していくチーク独特の色の変化が楽しみである。
壁は全て熟練職人による左官塗り(デュッセル)で厚みを出している。
螺旋階段の手摺は鉄の鍛造作りを京都の老舗工場ーよし与工房で制作してもらった。黒皮を生かすため蜜蝋で仕上げている。
十分な断熱材や暖房設備は施しているが、春夏秋冬いつでも窓を大きく開き、自然の豊かさ、厳しさを楽しめる別荘である。


2010年「建築家5人展」ー木と家をつなぐデザインーOZONE展